介護福祉士の役割

高齢化社会を迎え、福祉関連の資格の重要性はこれからますます高くなっています。

福祉関連の資格には、試験を受けなければならない資格もありますが、特定の条件を満たせば取得できる資格もあります。福祉資格に関連していえることは、ほとんどの場合、実技、実習が必要になるということです。

たとえば、取得者の数が最も多いホームヘルパー資格は、ホームヘルパー2級の場合、130時間の研修と共に、介護実習、ホームヘルプサービス同行訪問、在宅サービス提供現場見学などの実習を行う必要があります。

介護の現場を直接肌で感じることが、福祉資格を獲得するための重要な要素であるといえるでしょう。ケアマネージャーと呼ばれる資格は、介護に必要なプランなどを作成する専門職ですが、この資格を取得する場合、最低でも5年、最長では10年もの実務経験を必要とします。さらに試験を合格しなければなりません。

介護というと、身近な印象があるのですが、実際には資格を取るためには大変な努力がいります。そんな中、介護福祉士はこれからの時代の重要な存在になってくることでしょう。

介護福祉士になるには

介護福祉士の国家試験受験資格は実務経験者と、高校の福祉コースやNHK学園の専門科の修了者です。

実務経験で受験する場合、経験が3年以上ある者ですがこれは指定された社会福祉施設である必要があり、詳しくは3年以上その施設に在職期間があるということとそのうち540日以上介護の仕事や指導を行っていることとされます。

介護福祉士になるために実務経験において対象となる職種はホームヘルパー、看護助手、介護職員、寮母等を指し、医師や看護師は除かれます。施設としては社会福祉施設、病院や診療所、介護等のサービスを提供する事業所等で働くことが前提であるという事になります。 

介護福祉士国家試験

介護福祉士国家試験についてご説明いたします。

介護福祉士国家試験は年1回実施されます。実施時期は、筆記試験が1月下旬 実技試験(筆記試験合格者)が3月上旬です。受験申し込みの受付は、試験日の前年の8月上旬から9月上旬です。

試験地は 筆記試験が 北海道、青森県、宮城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、愛知県、 京都府、大阪府、兵庫県、岡山県、広島県、香川県、福岡県、鹿児島県、沖縄県の19ケ所  

実技試験が、 北海道、青森県、宮城県、東京都、石川県、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、鹿児島県、沖縄県の12ヶ所です。  

一定の実務経験があるか、福祉系高等学校を卒業していないと受験できません。受験料は、12,800円です。

受験書類等の送付先、お問い合わせ先は財団法人社会福祉振興・試験センターです。